鹿児島県種子島に窯をもち、地元の土を生かした織部や粉引、南蛮などを制作される池田先生。
踊るように器面を覆う絵付けの作品は異彩を放ち、その圧倒的な存在感でファンを魅了し続けています。
水墨画を想わせる絶妙な間の取り方で描かれる釣り人、紅白の椿。
蓮の葉の表面へ立体的に盛り上がる蛙のほか、うつわにとどまらず人形作品を手がけるなど、その作風は大胆かつ自由奔放。思わぬところにまで隠れた絵付けが心をくすぐります。
ぜひご高覧くださいませ。
細筆一本で線を重ねたり密集させることで染付の濃淡を表現している木戸先生。
淡く繊細な印象ではあるが、心に響く作品づくりを心がけています。
作家在廊予定4/24(金)、25(土)、26(日)
レリーフ状のパーツを貼り付ける「貼花技法」や着色した土を組み合わせ成形する「練り込み技法」・「金彩」などを用い、色彩豊かな作品を制作しています。
本展では時の移り変わりとともに自然が見せてくれる「おりおりのいろ」をテーマに制作した作品をお楽しみください。
作家全日在廊予定
日常の暮らしの中で何気なく使っている器にハレの日の象徴である花をモチーフに
非日常的なアートの世界を持ち込んで製作されている中島先生。
器のユニークな形を実際に手に触れて楽しむだけでなく、
器が彩る空間の中で日常と非日常が重なり合って生まれるインスピレーションを
身近に感じ取ってみてはいかがでしょうか。
作家在廊予定 3/15(日)、17(火)
植葉さんの代表作である生物と古典文様の融合した幻獣「キメラ」。高さ2メートルにもなる大型の制作にも力を入れ、国内外を問わず増殖し続けています。スケッチを行わず土を練りながら頭の中で描いた構想を形作ることから作品は生まれます。
米国カンザスに生まれたデレックさんは、土味を生かした焼締を作陶されています。美術館で見たという古伊賀の花入にこころを打たれ、日本のやきものにのめり込むようになったという彼のうつわは、野趣のなかに暖かな優しさを感じます。
今展では息のあった夫婦の合作も出品いたします。
ぜひこの機会にご高覧いただきますようお願い申しあげます。
細やかな絵付けが魅力の九谷から、実力派の若手が名古屋へ初進出いたします。
花や鳥など、自然にあるモチーフを優しい色合いで描く田村先生の作品は、一つ手に取ると心が和み、次の作品も欲しくなる魅力があります。
鳥や動植物を得意とする早助先生。青を基調に描かれるアラビア風の絵柄には独自のセンスが光ります。
見る間に腕を上げてゆく彼女らの軽妙な筆致をご覧くださいませ。
一人で穴窯を築き、窯を焚く飯山園子さん。
信楽の赤土・白土を合わせ、独自の焼締を生み出します。
信楽 澤清嗣先生に師事、
山で自ら土を採り、穴窯で伝統的な信楽焼を焼き上げる保井可愛さん。
今注目を浴びている信楽にてご活躍されている二人の作品を
ぜひご高覧くださいますようお願い申しあげます。
私は、伝統的な萩焼というものに崇敬の思いと憧憬を感じつつ、伝承的規範の枠を乗り越え現代性をもつ創造的な表現を目指して作陶に励んでおります。
今展では、茶碗、花器、食器や記念展限定作品などを展覧させていただきます。
渋谷英一
作家在廊 全日在廊予定
古唐津に倣いつつも、現代の価値観に沿う作品づくりを追求されている岸田先生。唐津の原土を採掘し練り上げ、薪窯で焼成するこだわりが美しさの根底にあります。
料理や花と調和し、より存在感と魅力を増すうつわは、作家のおおらかな気風そのもののようです。名古屋では初の出展となります。どうぞご高覧くださいませ。
作家在廊予定 12/7 12/8
備前の胎土を原土から扱い、まずは土作りをするところから彼の創作は始まります。良質な胎土に独自調合した鉱物と酸化金属を組み合わせ、鮮やかな色彩が吹き込まれる作品はファンを魅了し続けています。
この夏、NY のVIP会員制施設「スプリングプレイス」にて行われた期間限定イベントに市川透の酒器が抜擢され、多くのセレブたちから好評を博しました。
遂に世界の扉を開けた市川の、今後の展開に目が離せません。
前回の個展「Re: Origin」の続編となる今個展「Re: Origin」U では、加速するスピードを緩めることなく、一方で「最良なる未来の理想は培った過去の叡智の中にある。」と自らの根底にある信念は決して揺るがない。更なる進化を遂げた新作の登場にご期待ください。
作家在廊予定
新進気鋭の若手作家や人気作家による来年の干支・子にちなんだ、思わず微笑がこぼれるような独創的な人形や器などが並びます。
約10名の作家による他にはない個性的な作品の数々をご覧ください。
何かに夢中になる子供や、それに似た老人、疲労困憊のサラリーマンなど、どことなく笑いを誘う絵付けの数々。
ユーモアあふれる九谷焼の作品は「人」をテーマに制作されています。いたるところに散りばめられた人々は、今にも作品から踊り出しそうです。表情ゆたかな彼らの、一瞬一瞬のすがたを探してみてはいかがでしょうか